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【巨人】大竹が入団決断!充実施設&原監督の直電が決め手

2013年11月25日 10:13

 広島からフリーエージェント(FA)宣言した大竹寛投手(30)が、巨人入りを決断したことが24日、分かった。きょうにも巨人側に入団する意思を伝える模様だ。同時に獲得に乗り出していたソフトバンク、楽天には断りを入れ、広島にも正式に退団を伝える。今季、10勝を挙げて広島を16年ぶりにAクラスに導いた通算74勝右腕。近日中にも正式契約を結ぶ。

 熟考の末、大竹がついに決断した。「自分のことを必要としていただいているかということが大事です」と、移籍への決め手を明かしていたが、その思いをひしひしと感じたのが、巨人だった。関係者の話を総合すると、20日の広島市内での初交渉で、原監督から「日本一連覇を達成できるチームを作るために力を貸してほしい」と電話でラブコールを受けたことで、一気に心が傾いたという。

 埼玉・浦和学院高出身。プロ入りまでの18年間を埼玉で過ごし、地域性を「(移籍先を)考える要素の一つ」と明かしていたように、在京志向が強い。3年総額5億円以上の金銭面に限れば、4年最大10億円を提示したソフトバンクが上回っていたが、それ以上に魅力を感じたのが、充実したハード面だった。

 10年に右肩痛を発症。懸命のリハビリを続けた。「今年、ダメなら野球人生が終わるかも」と不退転の決意で挑んだ昨季から、2年連続2ケタ勝利を挙げたが、今も入念なケアは欠かせない。12日にFA宣言した際、「野球をする上での環境も聞いてみたい」と語っており、巨人が誇る練習施設、サポート体制の充実は、長く野球を続ける上で譲れないポイントだった。初交渉後にも「今日の話を聞いて、ジャイアンツさんからの気持ちは伝わりました」と、相思相愛をアピールしていた。

 23日には広島のファン感謝デーに飛び入りで参加。球団側の配慮で予定に組み込まれていなかったが、感謝の気持ちを示したかった。愛着のあったユニホームに袖を通し、チームメートや本拠地・マツダスタジアムを赤く染めた2万8000人のファンに別れを告げたのも、大竹なりのけじめの行動だろう。

 25日にも巨人側に連絡を入れ、入団する意思を伝えることになりそうだ。近日中に行われる次回交渉で、20日には条件として出されなかった背番号「17」も、正式に提示される見通し。これまで原沢代表兼GMが「先発ローテーションの一角を占めていける投手になれると思う」と評価していた通り、通算74勝右腕の加入は、日本一奪回への、これ以上ない戦力となる。

 ◆大竹 寛(おおたけ・かん)1983年5月21日、埼玉県生まれ。30歳。浦和学院では2000年夏、甲子園出場も出番なし。01年ドラフト1巡目で広島に入団。03年にプロ初勝利。04年はシーズン途中から抑えを務め17セーブ。05年に自身初の2ケタ勝利となる10勝を挙げた。今季10勝を挙げ、前田健らとともに球団26年ぶりの2ケタ勝利カルテットを形成。183センチ、90キロ。右投右打。既婚。

 

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