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マエケン 大瀬良に喝「技術の問題だ」

2014年07月08日 13:29

 疲れじゃない! 広島前田健太投手(26)がドラフト1位大瀬良大地投手(23)にカツを入れた。きょう8日からの阪神3連戦(甲子園)を前に、不調のルーキーに「疲れじゃないでしょ。技術の問題」とピシャリ。自身もぶち当たったカベを越えろと気合を入れた。

 ドラフト1位大瀬良から同2位九里、そしてエース前田と続く阪神3連戦。その先陣を切る後輩右腕に対し、前田が厳しく話した。3投手で調整を行ったマツダスタジアム。前田の舌鋒(ぜっぽう)は、ここ4試合、クオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)ができず、力を発揮できていないルーキーに向かった。

 「疲れという声もあるけど疲れじゃないでしょ。3カ月ぐらいで疲れていては話にならない。相手もプロだし、技術の問題です」

 ピシャリと言い切った。対戦を重ねるごとにデータが蓄積され、対策も練られるのがプロの世界。対戦相手専属のスコアラーを置き、きっちり研究している。前田自身、経験があるからこその言葉だ。

 「最初は怖いものなしで投げるから結果も出る。でも打たれ始めると、怖さが出てくるし、気分も乗ってこなくなる。それでまたやられる。そうなってからが大事なんです」

 ここまで13試合に投げて6勝3敗とルーキーながら即戦力としてチームの躍進に貢献している大瀬良。相手チームが本気で意識してからが勝負なのだ。

 大瀬良もそのことは痛いほど分かっている。前田のカツを伝え聞くと神妙な表情で話した。

 「確かに体力的には疲れていません。技術の問題でしょう。今までなら外角のストレート、スライダーで打ち取れたのに、踏み込んで強いスイングをしてこられる。研究されているなと思います。こちらもまた成長しないと...」

 そんな大瀬良は前田の投球を見ている。「いろいろ聞くのは簡単ですけど配球とか見て、自分なりに学んでいます」。

 他球団もうらやむエースとルーキーの関係ができつつある広島。その勢いは簡単に失速しないはずだ。【編集委員・高原寿夫】

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