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マエケン「特別な」開幕 川上と投手戦だ

2014年03月28日 12:57

 必ず勝つ! プロ野球は今日28日、ナイター6試合でセ、パ両リーグが同時開幕する。広島は絶対的エース前田健太投手(25)が中日戦(ナゴヤドーム)に先発する。昨季はWBCでフル稼働した影響もあり、開幕登板を回避。2年ぶり4度目となる大役はなんとしても白星で飾り、23年ぶりのV奪回へ勢いをつける決意だ。

 期待を粋に感じるタイプだ。だから開幕戦にこだわる。前田は2年ぶり4度目の開幕マウンドを翌日に控え、きっぱり言い切った。

 「僕は特別な試合だと思っている。全球団で12人しか投げないんですから。開幕戦はエースが投げるもの。監督に任されたと思って、しっかり投げたい」

 昨季は3月のWBCでフル稼働した直後でもあり、大役を回避して開幕3戦目に先発。いたしかたない処置も、悔しさが残ったと言う。「半分は諦めがついたけど、投げたかったというのはあった。3戦目に投げた時、開幕戦にある緊張感がなかったので」。首脳陣や選手だけではない。開幕戦だけはネクタイ着用の正装で現れる報道陣に対し、「ジャージーでいいのに」とニヤリ。観客からも伝わってくるドキドキ感を久々に楽しむつもりだ。

 過去3度の開幕戦は計1勝2敗、防御率3・15。エース級とのガチンコ勝負は成長の糧だった。「吉見さんとか、ああいう投手と投げ勝たないと、と思って今がある。明日は川上さん。実績あるピッチャーと投手戦ができればと思います」。ベテラン右腕川上との対決を待ちわびる。

 「不安はある。マウンドに上がったら不安は消すけど、投げる前に不安がゼロになったら終わりだと思う」。今春はスプリットの本格習得を目指し、シーズンイン後も試行錯誤していく予定。妥協なき向上心を胸に、いざ8年目のシーズンに足を踏み入れる。

 前回12年は今回と同じナゴヤドームの中日戦で5回3失点と苦しみ、敗戦投手となった。借りがある舞台だ。「ここ最近、開幕戦はあまりいい投球ができていない。とにかく勝つことが一番」。23年ぶりのV奪回へ。絶対的エースの快投から重たい扉をこじ開ける。【佐井陽介】

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