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マエケン151キロ「正直8割ぐらいで…」

2014年03月04日 14:45

 うそっ、もう151キロ出ちゃった! 広島前田健太投手(25)がキャンプ打ち上げ日の3日、実戦初登板に臨んだ。コザしんきんスタジアム(沖縄)で紅白戦に先発。2回7安打4失点ながら、いきなり自己最速153キロに迫る151キロを記録した。

 1回に4連打を含む被安打5で4失点を喫したが、理由は明白だ。味方相手に1度も内角を攻めず、外角一辺倒の投球に終始。代名詞でもあるスライダーも封印した。「スライダーはいつでも投げられるし、投げれば投球が簡単になる。それで抑えても今は楽しくないですから」。一方で本格習得を目指すスプリットを10球近く試投。新球で7番木村から二ゴロ併殺打を奪う場面もあった。

 完全なる調整マウンド。衝撃を与えたのは直球の球速だ。コンスタントに150キロ前後を記録。「正直、8割ぐらいで投げたのに…。ビックリした」と目を丸くする。オフは継続して筋力トレーニングに励み、常時150キロ超の直球を目指してきた。とはいえ、まだ必死でペースを抑えている段階だ。「パワーついちゃったのかな~」と冗談交じりにニヤリ。開幕前に自己最速153キロを更新する可能性すら出てきた。

 登板予定だった前日2日の練習試合・日本ハム戦が雨で流れた後、ヤンキース田中のメジャー初登板映像をニュースでチェックした。「背番号19番は不思議な感じ。楽しみに見ていきたいと思います」。同い年で親交の深い男の勇姿もエネルギー源にして、進化を続ける。自身もオフにメジャー挑戦希望を表明したが、まずは今季、日本球界を全力で盛り上げる。【佐井陽介】

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