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前田氏 広島大瀬良に「大竹の穴埋めろ」

2014年03月26日 14:53

 大竹先輩に勝つ! セ・リーグ6球団の監督、ドラフト1位選手らが集まり、開幕ムードを盛り上げる「ファンミーティング2014」が24日、都内の「東京ビッグサイト」で行われ、広島のドラフト1位大瀬良大地投手(22=九州共立大)がFAで巨人に移籍した大竹との投げ合いに向け気合を入れた。イベントで「大竹の穴を埋めろ」と指令したOB前田智徳氏(42)のエールに応えたもので、黄金ルーキーへの期待がいよいよ高まってきた。

 大瀬良がチームの大先輩からのエールに応えた。昨年限りで現役引退した前田智徳氏(野球解説者)がOB対談に出席。順位予想で広島を巨人に次ぐ「2位」とした上で悔しそうな表情を浮かべながら話した。

 「10勝できる大竹がいて、その上で大瀬良くんが来てくれたんなら間違いなく優勝に推してたんですけど。いなくなりましたから。大瀬良くんにはその穴を埋めるように頑張ってほしいですね」

 これは間違いなく本音だ。前田氏でなくても、広島関係者ならファンも含めて、大竹の先発投手としての力は知るところ。あらためて逃した魚は大きいと言うしかない。

 しかし、だからこその大瀬良なのだ。オープン戦3試合で回数を重ねるごとに調子を上げ、首脳陣の信頼を得た。あまりリップサービスをしない野村監督をして、この日の壇上で「ドラフトで交渉権を獲得したときからローテーション入りを決めていました」と言わしめた存在だ。

 「そうですね。大竹さんの抜けた穴を埋める実力はまだないと思いますけれど、気持ちはそういうつもりでやりたい。巨人戦で直接投げ合うようなことがあれば、そのときは、勝てるようにやりたいです」

 大瀬良はきっぱりと言い切った。ルーキーながら開幕ローテーション入りが決まっている自覚をしっかりと示した。この日のファンミーティング、会場でもっとも目立ったのは赤いユニホームを身につけた広島ファンだった。

 「赤い色が一番多いなと思って、会場を見ていました。声援も一番大きかったと思います。この期待に応えたいですね」

 東京でのイベントに集まったドラフト1位ルーキー6人の中で抜群の存在感を示した右腕。4月2日ヤクルト戦で、今度は地元・広島の熱い声援を受ける。【高原寿夫】

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