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広島一岡1勝 巨人人的補償がヒーロー

2014年04月28日 14:50

広島3-0巨人>◇27日◇マツダスタジアム

 広島一岡竜司投手(23)が、古巣・巨人から3年目でプロ初勝利を挙げた。0-0の延長11回を3者凡退。その裏はベンチ裏でアイシングしていたが、前田から「サヨナラになるから、早く来いよ」と促され急いでベンチへ戻っていた。巨人にFA移籍した大竹の人的補償で今季から加入した右腕は、お立ち台で「ちかっぱよかったっちゃけど(とてもよかった)」と、博多弁で喜びを爆発させた。

 巨人時代に学んだフォークが生きた。松本哲、アンダーソン、村田に対し、投じた球種。巨人時代に緩いフォークを見極められていたとき、豊田2軍投手コーチから高速フォークを教わった。しかも「一岡のフォーク」を熟知しているはずの巨人打線への、有効な武器にした。「右打者の内に入る球がほしい」と、フォークを改良してシュート気味に変化させるように工夫。「いずれフォークの握りでスライドさせたい」と進化を求める姿勢が、古巣の仲間も知らない変化球をつくり出した。

 巨人戦では緊張を抑えられなかった。2日前の登板時、マウンドまで足を運んだ野村監督に「お前が打たれたら仕方ない」と声をかけられ、呪縛が解けた。今季13試合で1失点したが、自責点はなく防御率0・00。「少しずつでも成長しているところを見せられた。恩返しできて良かった」と巨人への感謝も忘れなかった。【堀まどか】

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