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広島開幕オーダー固まった1番菊池2番丸

2014年03月19日 13:57

<オープン戦:DeNA1-2広島>◇18日◇横浜

 今季「台風の目」となりそうなDeNAとの注目対決で広島が新たな策を見せた。ここまで続けてきた丸佳浩外野手(24)と菊池涼介内野手(24)の1、2番コンビを入れ替え、右打者と左打者が交互に並ぶジグザグ打線を形成。28日開幕中日戦(ナゴヤドーム)で対戦が予想される大野をはじめとした左腕対策が狙いだ。上位進出を狙う広島の開幕オーダーが固まってきた。

 「オープン戦最後の5試合は開幕前の集大成」と位置づける野村監督が動いた。ここまでオープン戦を含めた対外試合9戦で続けてきた丸と菊池の1、2番コンビを入れ替え「1番菊池」「2番丸」としてジグザグ打線を組んだ。狙いはズバリ開幕対策だ。この日の相手投手は右の久保だったが、左腕大野が開幕投手として予想される28日中日戦をにらみ、あえて試した形だ。

 「新聞(報道)でしか知らないけれど開幕は大野というから。これまで左腕との対戦がなかったから1度、組んでみたかった」。指揮官はそう説明した。

 左腕が相手なら、まず勝負強い右の菊池が立つ。そして長打力のある丸。この日、ともに盗塁を決めたように「菊・丸」コンビは足も使える。3番も俊足の梵で4番は不動のキラ、5番に好調・堂林が入れば、松山、エルドレッドまでジグザグ打線になる。

 「あの1、2番と梵、さらに堂林が5番にいることで上位が走れる。松山、キラ、エルドレッドのクリーンアップなら各駅停車になってしまうから。ジグザグなら中継ぎ左腕も簡単にはぶつけてこれないという面もある」。新井打撃コーチが監督の意図を補強した。

 左腕対策としては、堂林を右翼に入れ、右の小窪を三塁という右打者を多く先発起用するプランもすでに試している。それに加えての新オプションだ。

 「監督、緒方(野手総合)コーチからも『2番だからといってサイン待ちになる必要はない』と言われている。好球必打で1番と同じようにいく。精神的には変わりません」。初回に二塁打を放った丸は違和感のない様子で話した。

 「残り5試合、勝ちにこだわると言っていたとおり。勝ったしね」。今季のセ・リーグの注目カードとなるDeNAとの対戦を試したかった起用で逆転勝利。野村カープが手応えを感じた。【高原寿夫】

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